リースバックは、不動産所有者が所有する不動産資産を売却し、同時にその不動産を賃貸契約によって利用し続ける取引の仕組みです。この取引は、不動産所有者が現金を調達したり、資本を解放したりするために利用されることがあります。以下で、不動産リースバックの仕組みと利点および注意点についてもうすこし詳しく見ていきましょう。リースバックは、通常、不動産所有者とテナントとの間で同時に行われます。
不動産所有者は資産を売却し、同時にテナントとしてその不動産を賃借することになります。利用するためのステップは、まず不動産所有者が自身の不動産資産を売却することです。購入者は、不動産の価値・場所・市場状況などに基づいて決定した額を支払います。次に、不動産所有者（元の所有者）は、賃貸契約をテナントと締結します。
この契約には、賃料・借り手の権利と責任・賃借期間・更新オプションなどが含まれ、賃料は市場家賃と競合状況に基づいて設定されます。このしくみによる元所有者にとっての主な利点は、売却によって現金が得られることであり、その資金は事業費や投資、債務の削減などに活用できます。加えてテナントとして不動産を利用し続けることで、事業運営に支障が出ることなく不動産を利用し続けることができます。ただし、リースバックには、テナントとしての費用と賃料の変動や賃貸契約の条件に従う義務などのリスクがあるため、注意が必要です。
また、不動産の評価額や市場価値の変動も影響を与える可能性がある点は、留意しておく必要があるでしょう。